劇場版 名探偵コナン 世紀末の魔術師

原作コミックもTVシリーズも読んでない、見てないオイラが、WOWOWの一挙放送で劇場版「名探偵コナン」を完全制覇(ただし、最新作は劇場に見に行くつもりはない)しようと頑張ってるわけですが…順調に数をこなして3作目まで到達(って、まだそこかよ…今日も4作目、5作目放送、明日も6作目、7作目の放送があるのに)。そんなわけで、エアチェックしておいた「名探偵コナン 世紀末の魔術師」を鑑賞したよ。劇場版を順番通りに消化してるのに…TVを見てないので、知らないキャラ(ルパンとのコラボ映画で見たことはあるか?)が増えててパニック。

毒薬を飲まされ、体が縮んでしまった高校生探偵・工藤新一は江戸川コナンと名乗り、探偵の毛利小五郎とその娘で、新一の幼なじみでもある蘭のもとで世話になっていた。ある日、コナンの宿敵、怪盗キッドから警視庁宛に予告状が届く!大阪の鈴木財閥の会長が所蔵するロマノフ王朝の秘宝“インペリアル・イースター・エッグ”を盗むと。捜査に協力することになった小五郎に同行し、大阪に向かうコナン。やがて予告通りにキッドが現れ、“エッグ”を盗み出すのだが…追跡中のコナンの目の前で、キッドが何者かに狙撃され、海に墜落して消えた!

そうそう、ルパンとのコラボSPか、コラボ映画で見たことがある…林原めぐみ演じる新キャラが本作から登場したが、既にTVシリーズで仲間になる経緯は描かれていたらしく、レギュラーメンバーになじんでる。他にも、大阪弁のにーちゃんたちが出てきたりするんだけど…その新キャラたちはコナンくんの正体とかも知ってるらしい。そのあたりの事情が定番になったオープニングの“設定紹介&今までのあらすじ”的な場面に追加されている。そしてコナンくんの宿敵だという怪盗キッドも登場…コナンくんの正体、工藤新一役と同じ山口勝平が声を演じている。

ホント、コナンの世界観を知らない身では…そこでもう“なんで?”と疑問を抱いてしまう。怪盗キッドと工藤新一って、血縁関係か何かあるの?とか(笑)劇中の会話を聞いてると…特にそんな設定はなさそうだけど、本編が始まる前からミステリー。まぁ、そういう基本設定をどうやらこうやら無理やり納得、理解しまして…なんとか今回の本筋を楽しむ。“インペリアル・イースター・エッグ”を盗むと宣言した怪盗の挑戦を受け、コナンくんとその仲間たち、そして警察がそれを阻止しようと奮戦するという…それこそ「ルパン三世」的な王道展開から幕開け。

途中、例のように胡散臭いゲストキャラの紹介なども挟まれるが…まずは、大阪の街を舞台にしたコナンくんとキッドの頭脳戦、追いかけっこなど派手な見せ場を楽しむ。作画も前2作よりアップしてるんじゃないか?アクションシーンの動きがよくなってる印象。そしてキッドがターゲットのお宝を盗んだ直後に話は急展開、いかにも“怪しいです”と訴えているシルエットの人物が、キッドを狙撃!盗んだお宝を現場に残して、キッドはそのまま行方不明になる。狙撃犯は誰だ?キッドはどこへ行った?という謎を提示するが、とりあえずお宝は死守したとなる。

そのお宝の詳しい招待を明かすために…東京に戻ることになるんだけど、なぜか豪華客船(今回の依頼主が所有している)で移動。その豪華客船にはやっぱり…胡散臭かったゲストキャラがみんな乗ってる(笑)役者が揃えば殺人事件が起きるのが「名探偵コナン」…2作目は人が殺されるまでに1時間かかったけど、今回は45分くらいで最初の犠牲者が出てたかな?お宝の隠された謎と、殺人事件の解明は陸に上がってから…横須賀にあるお宝製作者が立てた巨大なお城に、他のお宝が眠っている可能性が浮上し、関係者みんなで向かう…。

からくりがいっぱい詰まったお城で謎解きと最終決戦…終わってみれば、やっぱり「ルパン三世」みたいだった印象。コナンくんのように明確な証拠を突きつけるわけではないが、あの胡散臭いゲストキャラの中から…最初の印象、そしてシルエットの印象を照らし合わせていけば自ずと真犯人には行きつく。そして…2作目のところで持論を展開した“塩沢兼人”が怪しいが、まさかようやく本作で実践されるとは。シリーズレギュラーの刑事が実は犯罪者でしたという「相棒」オチを先取りかと思いきや、ある人物の変装だったという、当たり障りのないネタだけどね。