劇場版名探偵コナン 14番目の標的

4月のセレクト放送に続き、WOWOWで劇場版「名探偵コナン」シリーズ一挙放送が始まる…毎日放送があるわけではなく、GW中の5、6、7日以外は毎週土日に残りの作品を分散して放送するみたいです。当分の間、コナン尽くしになっちゃうのかと、ちょっと臆したりもしたが…さすがにそれは回避できそう。えっと、4月に1作目の「時計じかけの摩天楼」を見た時にも書いたけど、オイラは原作もアニメも今までほとんど見てこなかったので…この機会に劇場版だけでも制覇しようと意気込んでいる。そんなわけで2作目の「名探偵コナン 14番目の標的」を鑑賞。

毒薬を飲まされ、体が縮んでしまった高校生探偵・工藤新一は江戸川コナンと名乗り、探偵の毛利小五郎とその娘で、新一の幼なじみでもある蘭のもとで世話になっていた。ある日、コナンたちと懇意にしている目暮警部がジョギング中にボウガンで襲われる。幸い命は助かったものの入院を余儀なくされた。続いて、小五郎の元妻、蘭の母親である妃も毒入りチョコレートを送り付けられ命を狙われる。さらに、犯人は阿笠博士にまで牙をむける。やがて現場の遺留品などから…小五郎に所縁のある人物ばかり狙われているのではないかと、コナンが推理する。

コナン初心者のオイラ…最初から驚き、蘭に母親がいるんだ(えっ、そこ?)。って、当たり前だろ!いなかったら、どうやって生まれたんだよ(笑)いやね、1作目には出てこなかったので、てっきり死に別れたりしてるのかと思ったよ。そうか、小五郎さんと離婚してたのか…。でも、蘭が“母親が撃たれる”夢なんか意味深に見ちゃって…もしかして、死亡フラグってヤツか?そういう予感を感じさせるアバンでした。OPで、コナンくんが小さくなっちゃった…じゃなくて、新一が小さくなってコナンくんになっちゃった経緯を振り返るのは…これはお約束なのね。

おお、でも伸縮サスペンダーの説明って1作目の時にあったっけ?なんか、オイラは初めて見た気がする。OPあけ…やたらと小五郎さんの知り合いだというゲストキャラがテロップ付き出てくる。普通に考えて被害者か容疑者だろうというのは推測できるが…なんだかわざとらしくて、ワチャワチャした印象を受ける。そして、意味深に刑務所から出所してくる男も登場…どうやら小五郎さんと因縁がある様子。で、登場人物の紹介が済んだところで事件発生…誰だこの太ったオッサンと思ったら、レギュラーキャラの目暮警部だった。撃たれたけど生きてる。

その後、色々な人が狙われるが…みんな一命を取り留める“殺人未遂”ばかり。事件は次から次へと起こるのに、なかなか人が死なない。そして案の定、あの刑務所から出所した男が容疑者で、小五郎さんに復讐するために、知り合いを狙っているらしいとなる。なるほど…無理やり最初にキャラがいっぱい出てくるのはやっぱり意味があったのねと。事件を重ねるうちに…狙われてる人たちの法則性を発見(もちろん、コナンくんが)…ターゲットと目される人物をガードしているうちに、狙われてる人が一堂に会してしまう展開へ…これは明らかに罠だろ(笑)

1時間40分くらいの本編で…ようやく1時間が経過したころに“殺人事件発生”。1人死んだら、その次の間隔はけっこう短い(笑)人が少なくなれば、コナンくんも犯人の目星が付く(やっぱり最初の容疑者はフェイク?)。そして観客的にも…やっぱりアレが伏線だったなっていう出来事を思い出し、犯人の目星がつく。あとは、爆破や崩壊、拳銃発砲と映画らしい見せ場と共に真犯人との最終対決…事件解決めでたし、めでたし。アニメ映画としてはよくまとまってるが、ミステリーとしての面白さは1作目の方が感じられたかな?う~ん、まだ2作目、先は長い(笑)

1作目でも塩沢兼人石田太郎という故人の声優さんの声の演技を懐かしんだが、長寿シリーズだけあり、今回も既に亡くなられた声優さんがいっぱい出ていた。白鳥刑事役の兼人さんは続投…そこに鈴置洋孝さん、内海賢二さんが加わった。ぶっちゃけ、1作目の時…あの容姿と兼人さんのちょっと胡散臭げな声(なんせ、マ・クベだし)で、白鳥刑事を容疑者扱いした。あの人、絶対に犯人っぽい顔してるよね。でも、2作目にも出てきたってことは…普通の刑事さんなのかな?今後の作品も懐かしい声が聴こえるのではないかと、そこはちょっと楽しみである